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ホジュンと心兪穴と心臓疾患
以前、ホジュンという韓国のドラマをみたことがあります。 ホジュンは韓国の昔の名医であり、漢方や鍼灸などの治療を行っていた人物です。 その中で心筋梗塞か心臓発作の患者に対して、心ゆというツボに鍼をしているシーンがあります。 そのシーンが印象的で、私も心疾患をお持ちの方には使うことがあります。 古典文献に基づくと、 心臓と心兪(しんゆ)穴 には、内臓のエネルギー(気)が背部に現れ、相互に影響し合うという非常に密接な関係があります。 1. 心臓の気が「注ぐ」場所 古典医学において、背部にある「兪(ゆ)穴」は、五臓の気がそれぞれ背中に出ずる場所と定義されています。 心臓のエネルギーの出口: 心兪穴は、 「心の気が注ぐ場所」 であり、心臓の疾患を治療したり、その状態を診察したりするための重要なポイントです。 位置: 第5胸椎の下から左右に1寸5分(約3cm強)離れた場所に位置しています。 2. 診断・治療における相関 心臓と心兪穴は、外部(皮膚)と内部(臓器)が呼応する関係にあります。 反応の現れ: 心臓に不調がある場合、心兪穴を指で押すと、内部の心
2月28日読了時間: 3分


「鍼って痛そう…でも体がしんどい」そんな方へ。鍼が“気持ちいい”と感じる理由
「鍼って痛くないの?」と不安なあなたへ 〜実は"気持ちいい"と感じる方が多いんです〜 こんにちは。 「鍼を受けてみたいけど、やっぱり痛そうで怖い…」 そう思っていませんか? 体がしんどくて何とかしたい。でも、鍼を刺すなんて痛いに決まってる——そんな不安、よくわかります。 実は、 鍼を受けた患者さんの多くが「気持ちいい」とおっしゃる んです。 今日は、その理由をわかりやすくお伝えしますね。 --- なぜ「痛い」はずの鍼が「気持ちいい」のか? 簡単に言うと、 肩たたきと同じ原理 です。 考えてみてください。普通、誰かに叩かれたら痛いですよね。 でも、肩たたきをしてもらうと「あ〜気持ちいい」と感じませんか? むしろ「もっとやって」とお願いしたくなることも。 鍼も同じなんです。 凝り固まった筋肉や、滞っている部分に適切に刺激を与えることで、体が「ほぐれていく心地よさ」を感じるのです。 --- 鍼にはこんな嬉しい効果も ** ① 痛みを和らげる作用 ** 鍼の刺激によって、体が本来持っている「痛みを抑える力」が働きます。つらかった痛みがスーッと楽にな
2月16日読了時間: 2分


今年は少陰司天(しょういんしてん)火熱が盛んになる年
少陰司天(しょういんしてん)とは、十二支の子(ね)と午(うま)の年 に巡ってくる気象の配置を指し、この時期は主に「熱気」が支配的になります。 「少陰司天(しょういんしてん)」は、中国の伝統医学である 東洋医学の「運気論(うんきろん)」における重要な概念の一つ です。これは、特定の年に天候や人々の健康に影響を与える「気」の性質を説明するものです。 古典に基づき、少陰司天の年に気をつけるべき気候の変化や身体への影響、養生法について詳しく解説します。 1. 気候の特徴と身体への影響 少陰司天の年は、天からの「熱気」 が下に降り、地にある 「肺の気(金)」がそれに応じるように上に昇るという力学が働きます。気候は 暑く なりやすい、あるいは異常な熱が発生しやすいとされています。これにより、寒さによる災害が減る一方で、熱による健康問題が起こりやすくなると考えられます。 気候の変化: 大暑が流行し、火の気が強まるため、草木がしおれたり、熱によって金属が消耗するような極端な暑さに見舞われることがあります。一方で、地には「燥」と「清(冷え)」の気が至るため、
1月16日読了時間: 3分


花粉症に対する鍼灸治療
春の陽気が心地よい季節になりましたが、この時期に多くの人々を悩ませるのが「花粉症」です。東洋医学の古典的な視点から見ると、花粉症の症状は「風(かぜ)」の邪気が身体に侵入した結果として捉えることができます。 今回は、数千年の歴史を持つ古典文献の知見に基づき、鍼灸がどのように花粉症のアプローチに役立つのかをご紹介します。 花粉症を古典から読み解く: 「肺」と「鼻」の関係 古典医学において、鼻は 肺の官 とされ、肺の機能が鼻の健康に直結していると考えられています。肺に病があると鼻の通りが悪くなり、香りを感じにくくなると記されています。 また、春は「風」の季節であり、この時期には「鼽衄(きゅうじく:鼻水や鼻血などの鼻の病)」を患いやすいとされています。花粉症特有のくしゃみ、鼻水、鼻詰まりは、まさにこの「風」の邪気が肺のシステムを乱した状態なのです。 花粉症に効果的な「ツボ」とその働き 『鍼灸甲乙経』などの文献には、鼻や目の不調に特効のある経穴(ツボ)が数多く記されています。 迎香(げいこう) :鼻のすぐ横にあるツボです。「鼻の通りが悪く、気が塞がるもの」
1月11日読了時間: 3分
乳がん治療後の認知機能の改善に鍼が良いという研究結果が
乳がんの治療を終えた後、「以前のように集中できない」「物覚えが悪くなった」と感じることはありませんか?これは がん関連認知障害(CRCD) 、通称「ケモブレイン」と呼ばれる症状で、多くのサバイバーが直面する悩みの一つです。 今回は、アメリカのメモリアル・スローン・ケタリングがんセンターなどの研究チームによって発表された、**「鍼(はり)治療が乳がんサバイバーの認知機能を改善する」**という最新の研究結果を分かりやすくご紹介します,。 乳がん治療後の「脳のモヤモヤ」に鍼治療という選択肢 この研究では、ステージ0からIIIの乳がん経験者で、中等度以上の認知障害(記憶力や集中力の低下)と不眠に悩む260名の女性を対象に行われました。 参加者は 「実際の鍼治療を受けるグループ」 「模擬(ニセ)の鍼治療を受けるグループ」 「通常のケアのみを受けるグループ」 の3つに分かれ、週に1回の鍼治療を10週間続けました。 1. 「頭がスッキリした」という実感 治療開始から10週間後、鍼治療を受けたグループは、通常のケアのみのグループと比較して、 「認知機能が改善した
2025年12月31日読了時間: 3分
「そこ!」に届く治療を。低周波と鍼の使い分けについて
最近、施術に低周波を取り入れているのですが、皆さんから「気持ちいい」「軽くなった」と好評をいただいています。 ただ、毎日施術をしていて、改めて感じることがあるんです。 便利な機械を使っても、やっぱりこれだけでは取れない疲れがあるな、と。 低周波治療とは、弱い電気を流して筋肉を刺激し、血流を良くしたりコリをほぐしたりする手法です。 実際に使ってみて、施術の効果がグッと上がったと感じていますが、同時に「低周波だけでは限界がある」ことも実感しました。低周波は、背中全体が張っている時など、広い範囲をほぐすのにはとても優秀です。 でも、「奥のほうにある、あの石のようなコリ」や「一部分だけ異様に固い場所」は、電気を流すだけではなかなか頑固で取れてくれません。 ピンポイントで狙うなら、やはり鍼の出番 そういう時に力を発揮するのが 鍼(はり) です。鍼は、原因となっている部位を 狙って、深さも調整しながら アプローチできます。 低周波で「全体をゆるめる土台」を作りつつ、鍼で「残っている芯」をピンポイントでゆるめる。この組み合わせが必要になる場面は少な
2025年12月27日読了時間: 2分
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