ホジュンと心兪穴と心臓疾患
- 2月28日
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以前、ホジュンという韓国のドラマをみたことがあります。
ホジュンは韓国の昔の名医であり、漢方や鍼灸などの治療を行っていた人物です。
その中で心筋梗塞か心臓発作の患者に対して、心ゆというツボに鍼をしているシーンがあります。
そのシーンが印象的で、私も心疾患をお持ちの方には使うことがあります。
古典文献に基づくと、心臓と心兪(しんゆ)穴には、内臓のエネルギー(気)が背部に現れ、相互に影響し合うという非常に密接な関係があります。
1. 心臓の気が「注ぐ」場所
古典医学において、背部にある「兪(ゆ)穴」は、五臓の気がそれぞれ背中に出ずる場所と定義されています。
心臓のエネルギーの出口: 心兪穴は、「心の気が注ぐ場所」であり、心臓の疾患を治療したり、その状態を診察したりするための重要なポイントです。
位置: 第5胸椎の下から左右に1寸5分(約3cm強)離れた場所に位置しています。

2. 診断・治療における相関
心臓と心兪穴は、外部(皮膚)と内部(臓器)が呼応する関係にあります。
反応の現れ: 心臓に不調がある場合、心兪穴を指で押すと、内部の心臓に響くような感覚があったり、逆に押すことで痛みが和らいだりします(按其處、應在中而痛解)。
痛みの連動: 寒気が背兪の脈に停滞すると、血が滞り、その兪穴が心臓に注いでいるために、背中と心臓が互いに引き合うように痛む(其俞注於心、故相引而痛)とされています。
3. 「陰」の病を「陽」で治す関係
『難経』では、臓器(陰)の病気は、背中にある兪穴(陽)に現れると説いています。
陰病行陽: 心臓は「陰」に属しますが、その病の反応は背中の「陽」の部位である心兪穴に現れます。そのため、心臓という深部の病に対して、背中のツボを用いるという治療理論が成り立っています。
4. 具体的な適応症状
心兪穴を刺激することで、心臓に関連する以下のような身体的・精神的症状を改善できるとされています。
心臓の痛み: 背中まで突き抜けるような心臓の痛み(心痛引背)。
呼吸と血行: 胸が苦しく呼吸がしにくい(胸中悒悒不得息)、血を吐く(咳唾血)など。
精神状態: 悲しみや憂い、精神の不安定(心氣虚則悲憂)。
まとめ
心臓と心兪穴は、「内部の臓器の状態が背中の決まった場所に反映され、またその場所への刺激が内部の臓器に届く」という、表裏一体の鏡のような関係にあります。特に心臓の疾患において、背中の心兪穴に現れる熱感や痛みは、重要な診断基準となります。
当院に来られる方で、心臓の病気をお持ちの方は少ないですが。
私の祖母が、心臓に疾患があり、胸が苦しい、胸が痛いといった症状が出る事があります。
そういう時に心ゆ穴を用いることがあります。
すると胸のつかえがスッと抜けるような感覚になり、楽になっていきます。
身の回りに心疾患をお持ちの方がいたら、苦しい時に指で押してあげるだけでも楽になる場合があるので、試してみてくださいね。



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